「いつやるの?今でしょ!」でお馴染み・林修先生の講演会に行ってきた。
講演のテーマはズバリ『今年こそ今やる人になる!」。石橋をたたきすぎて壊すタイプの私は行動力(特に瞬発力)に欠けているので、先生に喝を入れてもらおうと思ったのだ。
講義のポイントは主に3つ。
①どこかでスパンと人生を区切る。
人間という生き物はついダラダラと同じ日常を過ごしてしまうもの。これではいつまでたっても人生が変わらない。例えば元服式のように“今日から人生をガラッと変える日”を意識的に作ること。(現代人では、就職や結婚、引っ越しなどがこれにあたると思う)
②歴史の本を読んで、憧れの人物をつくる。
人が努力するには、“高い目標をもつこと”がとても大切。そのひとつとして、歴史の本をたくさん読み、憧れの人物を見つけることが良い。その人物の人生を学ぶことで、自分の人生に必要な知恵を得ることができる。ちなみに、林先生の憧れの人物は幕末期の長岡藩士・河井継之助。
(先生は日本の若者(特に男性)が歴史の本を読まないことを嘆いていた。歴史上の憧れの人物は社会人として働く様々な場面で心の支えになるそうだ。若者よ、歴史の本を読もう!)
③人生に友だちは必要ない。
時間は有限。ダラダラと友だちと過ごしたり、意味のないメールやLINEに時間を費やしているヒマがあったら、本を読もう。良い本を友だちにしよう。
(これはちょっとむずかしい。ただ、友だちは大切だけれど、馴れ合いはよくないと思う。適度な距離感は大切)
先生のお話はとてもロジカルで、笑い満載で、面白かった。
ちなみに、林先生の教えの中で私が一番好きなのは「自分が勝てる分野で勝負しろ!」である。
人間誰しもひとつくらいは人より秀でた“得意”がある。そこに集中した方が、人生をうまくやっていける、という考え方だ。
先生の場合は「人に勉強を教えること」が得意だったのでそれを仕事とした。そして、現代文を選択した理由は「一番敵が少なかったから」。数学や物理、英語など、ライバル講師の多い「レッドオーシャン」で戦うのではなく、勝てる確信のある「ブルーオーシャン」で戦うこと選択したのだ。
“勝てるところで戦う”、非常に良い戦略だと思う。
講演会の最後に、先生は憧れの人物、河井継之助 の言葉を下さった。
「常在戦場」。
人生は選択の連続。常に緊張感をもって事に当たれ。その一瞬の選択の積み重ねが人生を創る、気を抜かずに良い選択をしよう、という意味である。心に留めて、今年こそ「今やるひと」になりたいものだ。