祝婚歌(しゅくこんか)

日記。

2014年1月15日、吉野弘(よしのひろし)さんがお亡くなりになった。享年87歳であった。

吉野弘さんは1962年(大正15年)山形県酒田市生まれの詩人でした。

若いころに高村光太郎の「道程」を読んで感銘を受けられたそうです。

代表作の「I was born」は国語の教科書に載っており、詩に興味なくともこれだけは心に残っている、という人は多いだろう。

戦後は労働組合運動に専念していたが過労で倒れ、肺結核のため3年間療養されました。

その療養中に詩作を始められ、1952年(昭和27年)詩学社詩誌「詩学」に「爪」、「I was born」を投稿し新人に推薦されたのです。

以前吉野さんの詩に夢中になったことがあった。

弱さを隠して生きていた頃だった。本当に弱い人間は慎重だ。見せれば命取りになることを本能でわかっているからだ。

「祝婚歌」や「奈々子に」を書き写したのはその頃だった。声に出して読む度に、心がとけていくような気がした。

「立派」や「完璧」や「正しい」から遠く離れたちっぽけな自分が、それでも愛おしい存在だと信じたい、そんな希望を授けてくれた詩だった。

まだまだ未熟で歩みはおそいが、あれから少しずつ、希望向かって歩き続けている。少しずつ、すなおになっている自分を感じる。

吉野さん、素晴らしい詩をたくさん生み出して下さってありがとうございました。心安らかにお眠りください。